ウィンカーの取り付け

自転車にウィンカーを取り付けてみたので、
まずは、そのウィンカーの動作の様子から。


  
以下、作業の記録です。


パーツ選定

 

ウィンカー ¥1990

 


 
ウィンカーに興味があれど、電気の事はよくわからないなぁと思っていたところに、リレー内蔵という簡単そうなライトを見つけたので注文してみた。輝度が不安ではあったが、バイク用という事で大丈夫だろうと推測。

現物が届いたのでテストしてみた。動作は簡単で、黒を⊖に繋いだまま、黄色を⊕に繋ぐとウィンカー、白を⊕に繋ぐとディライト、赤を⊕に繋ぐとブレーキランプという動作だった。リレー内蔵なので勝手に点滅してくれるのがとても簡単で良い。

両回路(白黄・赤黄)を同時に繋ぐとウィンカーが優先される。

消費電力は12.0V時で、ウィンカーが最大0.18A、ブレーキランプが0.15A、ディライトが0.13Aぐらい。
使用可能電圧テストでは6、9、12Vで動作できた。6Vはさすがに暗かったが。5Vでは発光認識不能。
おそらく15Vでも大丈夫だと思われる。→14.4V工具バッテリー(実測電圧15.5V)でも動作確認。 

スイッチ ¥1400

 


 
集中スイッチにするとサイズ大きくなるが、プッシュキャンセルを重視して選定してみた。
小さくて良さそうなのもあったのだが、そういうのでプッシュキャンセルがなかったので今回はパス。
リレーがないのでスイッチが入っていることを音で知ることが出来ない。(ラジオで認識可能だった)

現物を見てその大きさに驚いた。これは取り付け位置に悩みそうだ。
22㎜用なのでハンドルに付くはずなのだが、ひっかけ(爪)?が付いていてそのままでは取り付けられない。
爪を折るか、ハンドルに穴を開けて爪を嵌めるかの二択である。
まあ全部ばらして別のものを作るという方法もあるが、そういうのはやらない方が良いだろう…。

ATBのハンドルに爪の穴を開けて固定してみた。
やはり、位置が決まるというのは自分好みではなく、爪を折る方が良かったようだ。



バッテリー ¥0

 


 
これをどうするかが問題である。5Vでよければモバイルバッテリーがあるのだが電圧不足だった。
ポータブル電源も持っているがさすがに重いし、でかいので却下。
現在はとりあえず、余り物の電動工具用バッテリー(14.4V)を使用する事に。
必要電流は小さいようなので、モバイルバッテリーを昇圧回路やQCで昇圧するか、
18650電池を直列で繋ぐか。(4V×3本=12V) ←これが一番軽くて簡単?
メーカーさん、電動アシストが普及している今こそ、汎用性のある自転車用バッテリー作って~。

18650×3バッテリーでもテスト中。画像は後で追加。
壊れたモバイルバッテリーから18650電池を抜き出す。おそらくノープロテクトなので取扱注意。
バッテリーBOXもスポット溶接機もないので、銅線とアルミテープで直結。紙テープで固定。タイラップは滑って役に立たなかった。

 

配線系 ¥703 いろいろ変更したので\3000ぐらい?

 


 
集中スイッチで複数のライトを動作させるのだから配線を繋いだり分岐したりする必要がある。
ライトにはギボシ端子というのが付いていた。分岐はT端子というのがあるらしい。
スイッチの方は平端子がコネクタに嵌められている。仕様がバラバラで困ったもんだ。
 いろんな端子を購入してみたが、これが工具不要で付け替え可能で失敗しまくる初心者には良かった。
少し高い気もするが、汎用性は高そうなので持っていればいろいろ役に立ちそうだ。
性格が適当なので、取り付け方も適当なのか、線が時々抜けてしまうのが難点。耐久性は今後の様子見。

この記事を書くために再調査していたら、ロック後の再利用は出来ませんとか、(再利用しているが)
被覆を剥かずに挟むとか書いてあることに気が付いた。(被覆を剥いているから抜けるのだろう)
用途に合ってないかもしれない。やはり、直結して熱収縮チューブで収めるのが一番かスマートかも?

安く済ませたいのなら、不格好だがワニクリップとかが簡単で便利そうである。
経験上、直結+テープ巻き結線は耐久性に不安が残る。ちなみに半田付けは壮絶に下手糞なので最終手段。

電線の分岐・集約は複数の線を一つの端子に入れる事で、Y字結線が出来る。

配線はガラクタの余り物を使用。失敗が怖く長めにカットしているので、非常に不格好な状態。
安定動作を確認しつつ徐々にカットしていき、目立たないようにする予定。

ATBへの組付けは直結+ギボシ端子に変更。
ギボシ端子を普通に使うと結束力が強すぎて、着脱がとても大変なので緩めて取り付ける事に。
まず、メス端子側にカバーを入れてからメス端子をカシメて取り付け、
端子径をラジオペンチ等で少し広げ、オス端子の着脱が軽い力で出来るようにしておく。
オス端子側はカバーを付けつずにそのままカシメる。カバーを付けると着脱が大変になる。
ギボシ端子のカシメは専用ペンチが必要だがそんなものは持っていないので、ラジオペンチで力技。

リアへの配線は左右のウィンカー、ブレーキ、アースの4本が必要である。
クロスバイクでは1本ずつ繋いで不格好だったので、ATBに繋ぐときは一つまとめようと思案するも、
細い4線以上のケーブルが売っていなかった。(太いのならあったが値段も高い!)
そこで使えなくなったUSBのデータ通信用のケーブルを流用してみた。(電源用は2線しかない場合がある)
線が細いので安全性には不安が残るものの、流れる電流も少ないので大丈夫ではないかと思われる。
これなら100均で探し出すこともできるだろう。たぶん。


Lアングル ¥100

 

ホームセンターで購入。加工性を優先しステンレスではなく、ユニクロを選定。安いし。
これをVブレーキの台座のボルト部に取り付け、ライトを固定する。
ブレーキ部への取り付け開口は6㎜。ライト取り付け開口は11㎜。穴開けはタケノコドリルで力技。

ふにゃふにゃなので調整するには便利だが、ちょっと当たるだけで変形するのはあまりよろしくない。
ポジションが決まったらステンレスアングル等に変更した方が良いだろう。

デジタル電流電圧計 5個 ¥1570

 


 
18650電池(多分ノープロテクト)を扱うので、過放電にならないように電圧計を取り付けた。
電流計も付いているので動作を把握しやすい。
5個も必要ないのだけれども何かと使えそうだし、3個は使用予定があるので余分めに購入。


ブレーキスイッチ 10個 ¥999

 


 
ブレーキのスイッチの構造は普通とは違い、握った時に無抵抗でONにしなければならない。
それを実現するのがこれらしい。
10個も必要ないのだが、4個をバラで買うとこれより高くなるのと、どうせ普通には使えないだろうから、
改造したりなんやで試行錯誤用も含めて。あと他のところのレビューですぐに壊れるとかなんとか。。。

合計金額 1セット¥5000ぐらい (¥4203+¥317+200+ギボシ端子)

 
試しにクロスバイクでテストしてみて、いい感じだったのでATBにも追加投入。
なので、費用は倍の1万円ぐらいになってしまった。あんまり安くはならなかったなぁというのが実感。
それでも今回はバッテリーが余り物なので、安く済んでいるのだけれども。
自転車も電動化が世の流れなので、自転車用汎用バッテリーの登場が待たれる所である。



取付

 


 
Vブレーキの台座にLアングルを取り付け、そこにウィンカーライトを取り付ける。
ブレーキランプを点灯させているのは、ウィンカーの点滅を撮影するのが面倒だったから。
フロントも同じ要領で、Vブレーキの台座にLアングルとライトを取り付けている。
 
注意事項
  • 配線がタイヤに当たらないようにする事。
  • ハンドルを切っても配線の長さが足りるように余裕を取る事。



 
スイッチはとりあえずDHバーの先端へ。籠の代わりにネットを張っているのはご愛敬。
バッテリーへは直結してトップチューブバッグへ。その上にラジオを設置して伸縮バンドで固定。
ラジオがバッグへの収納設置から露出設置に変更されたので、ラジオの操作もしやすくなった。
現在、雨対策が全くなされていないので、何か対策を考えないといけない状態。
配線がぐちゃぐちゃなのは、試行錯誤中という事で。



使用感

 

昼間の外で点灯させ明るさを見てみたが、一番良かったのはブレーキランプで、しっかり目立っている。
ウィンカーも問題なく、普通で自然な感じだった。輝度は十分だったので一安心。
デイライトは案外目立たないなぁという感じだった。夜やトンネルでの実力に期待か。
→ 夜に走行してみた。街灯の無い場所なら数m先までほんのり照らすので、ゆっくり走るなら使える。

電流に変化が生じるとノイズが発生するようで、ラジオを使っていれば点滅の動作を音で確認できた。
電流に変化がないとノイズは生まれないようなので、デイライトやブレーキの点灯中はノイズが発生せず、
夜でも普通にラジオを聴くことが出来そうだ。

スイッチの取り付け位置を試行錯誤中ではあるが、今のところDHバーの先端で問題ないようだ。
操作のひと手間がどんな感じなのか不安だったが、さして問題はなかった。
そもそも、スイッチの操作をする余裕もない運転をしてるようでは、駄目だろうと実感。

プッシュキャンセルが便利かと思ったが、キャンセル操作が必要なので、
それなら普通のスイッチでも良かったのでは?というのが実感。
電流計を付けた事で、ウィンカーの動作を目で確認できるようにもなったし。
とにかく今のスイッチは大きすぎて取り付け位置に困る。

あとは、自転車でウィンカーやブレーキ灯を点灯させるという、珍しい行動に対する羞恥心だが、
普段から手信号を出していれば、さほど問題のない事だと感じた。やってることは同じなんだから。
普段、手信号を出さないシーンで点灯させるのは、少し気恥ずかしく、慣れの問題だろうと思う。

リアライトの取り付け位置が微妙なのか、発進時に地面を蹴ると、太ももが当たる時がある。
アングルがユニクロでふにゃふにゃなので、曲がってないか不安になる。

バッテリーをトップチューブバッグに入れているが、左右にふらついて、気になって本気で走れない。
しっかりとしたバッテリーホルダーが必須だと実感。→伸縮バンドで締め付けたら少しマシになった。
工具用バッテリーを流用しているので、しっかり固定させる事も可能ではあるのだが、今後の課題か。



雑記

 

手合図は片手運転になり不安定な上に、継続して出すのが難しいのでウィンカーを欲していたが、電気系の知識がない&自転車用は輝度が足りないという問題があり躊躇していた所、簡単に出来そうな部品を見つけたので、ウィンカーの設置に挑戦してみた。デイライトとブレーキライトもついているので便利そうだったし。

ブレーキランプをどうやって点灯させるかは思案中。単に尾灯として使う手もある。最善は尾灯として6V程度で輝度を下げて使い、ブレーキランプとしては12V強で光らせたい。

配線はとりあえず簡単に、
ウィンカー(黄)は、ウィンカースイッチへ
デイライト(白)は、前照灯スイッチ(ハイ・ロー両方)へ
ブレーキランプ(赤)は、ハザード?スイッチへ
それぞれ割り当てた。
本当はもっと複雑なことをしたいのだけれども、それは後々の課題という事で。

電流電圧計の消費電力が案外大きいようで、繋ぎっぱなしでは無灯火でも電池が1か月持たないので、常時点灯を止め、ハザードスイッチでON・OFFすることに。それに伴い、ブレーキランプをハイビームへ、ロービームに尾灯(低電圧ブレーキランプ)に変更する予定。ブレーキレバーに仕込めれば一番いいんだけどなぁ。

クロスバイクに取り付けて印象が良かったので、ATBにも取り付ける事に。

毎度の事だが、写真がなく非常にわかりにくい記事になってしまったが、とりあえず備忘録という事で。
撮影はする予定なので、興味のある方は暫しお待ちを…。
写真と動画を追加中。

兵庫県警に手合図について問い合わせた人がいたようです。
 
要約すると、手合図は最後まで出す必要がある。合図が出せないのであれば自転車を降りて歩く事。取り締まるかどうかは別の話。と、いう事でウィンカーはあった方が良い装備だと言えそうだ。